低用量ピルの場合、薬と言う事で多少なりとも副作用が存在します。一般的に副作用として挙げられているのは、吐き気や腹痛や頭痛などの痛みとなっており、症状としてもさほど重いものではないといわれています。また、これらの副作用の場合は使用開始直後に発症する事が多く、1か月から3か月程度使用し続ける事で自然と症状が落ち着き、副作用など気にすることなく低用量ピルの使用を続ける事ができるようになっきます。
しかし、そんななか低用量ピルの副作用として、恐ろしいと言われているのが乳がんへつながってしまう危険性です。この低用量ピルの副作用による乳がんについては、諸説あるのが事実のようで、低用量ピルを使用する際は、自分自身で乳がんへのリスクを知っておく事が大切になっています。
低用量ピルによる副作用の代表的なものとは?
一般的に言われている低用量ピルの副作用としては、吐き気や腹痛、頭痛の他、女性ホルモンの変化による体重増加などになっています。その中でも、特に腹痛や頭痛と言った副作用の症状を起こす人は多く、副作用による体への影響を心配する人も少なくありません。しかしこれらの症状の場合、多くは低用量ピルが体に馴染んできた頃と共に副作用の症状も落ち着いてくる事例も多くあります。
低用量ピルで最も恐ろしいと言われている副作用
吐き気や腹痛、頭痛などの副作用の症状に比べ、低用量ピルの使用すら迷うほどの恐ろしい副作用として言われているのが、乳がんへのリスクです。少し前までは、低用量ピルを服用する事で、乳がんへのリスクが高くなると言う事が言われ、それを理由に低用量ピルの服用を行わない人までいました。しかし最近の研究結果では、低用量ピルを服用しているからと言って、乳がんになるリスクは、服用していない人と比べても、変わらないと言われています。
乳がん自体、世界的に見ると女性9人につき1人発症していると言われているほど、身近ながんの一つです。その為、低用量ピルが乳がんの発症に影響があるかどうかについては、明確な研究結果は出ていません。低用量ピルの服用での副作用の有無に関係なく、乳がんと言うものは、世界中の女性が注意しなければいけない、がんの一つだと言われています。その為、低用量ピルによる乳がんへのリスクは、心配する必要はありません。
ただし、乳がん経験者には要注意の低用量ピル
低用量ピルの副作用による乳がんへのリスクは、あくまでも健康的な人の場合、副作用への心配がないと言う事になっています。もともと、乳がんを発症した経験がある人や乳がんになってしまっている人。また、乳がんになっているとは気づいていない人にとっては、健康な人と同じような事は言えません。このような人の場合、低用量ピルを服用する事で乳がんを悪化させたり、発症させてしまう可能性が非常に高くなると言われています。
そのため乳がん経験者は、低用量ピルの服用を避けた方が賢明です。また乳がんの心配が少しでもある人の場合は、低用量ピルの服用を始める前に乳がん検診を行い、乳がんの初期症状などが起こっていないかと言う事を確かめた上で、服用を始める事をお勧めします。
乳がんへのリスクより、治療への効果を大切に!
低用量ピルの副作用に乳がんへのリスクが高まると言われると、怖さで服用をやめていくしまう人もいるかと思います。しかし、今の時点では、健康な女性において低用量ピルと乳がんの因果関係はないと言われています。そのため乳がんへのリスクを考え、生理痛などの症状への緩和をやめてしまう方が、日常生活に支障を及ぼすと言う事が言えるのです。
乳がんの場合、発症する人が多くて恐ろしい病気の一つです。その為、自己判断をするのではなく、病院を受診して医師に相談の上治療に専念するようにしましょう。
まとめ
以上のような事から、低用量ピルによる乳がんへの副作用は、まず心配ないと言う事がわかってもらえたかと思います。産婦人科学会でも言われている為、今のところ安心して低用量ピルを服用しても良いかと思います。ただし、あくまでも健康的な人の場合に限ってのことで、乳がん経験者や乳がんの疑いがある人の場合、使用は避けた方が無難であると思います。
また、自分自身で低用量ピルの服用を決めるのではなく医師の診察の下、服用を行う事も大切です。そうする事で、万が一強い吐き気や腹痛、頭痛などの副作用が出た場合も、安心して治療を受ける事が可能になってきます。もちろん低用量ピルの副作用に関係なく、乳がんにおいては定期的に検査を行い、早期発見に努める事をお勧めしたいと思います。