ピルは女性ホルモンを調整し、排卵を抑制する薬となっています。そのため使い方によっては、女性の強い味方になると言えるのです。しかしピルのイメージと言うと、実際あまり良いイメージを持った人は少なく、出来るだけ使用しない方が良いと思っている人が多くなっています。
もちろん、ピルの使用量や使い分けを間違えてしまうと危険な薬になってしまいます。ただ、正しい処方で低用量ピルと高用量ピルの効果や副作用を比較したうえで使い分けてを行い使用すれば、何の問題もなく安心して使用する事ができる薬になっています。
低用量ピルのメリットとは?
低用量ピルの場合、避妊に使用する場合が多くなっています。「低用量で大丈夫?」と心配になる人もいるかも知れませんが、しっかりと飲み忘れなく使用すれば100%避妊する事が可能になっています。それが、低用量ピルの最大のメリットになっているのです。
そのほか低用量ピルの場合、月経痛の緩和や月経量の調整や生理不順の改善なども行う事が可能になっています。これらの悩みは、月経の悩みの中でも多くの女性が悩んでいるものかと思います。その為、学校行事や大切な仕事などに支障を及ぼす可能性がある場合は、医師との相談のもと低用量ピルを使用する事で、生理に対する苦痛を緩和させる事が可能になっています。このように、低用量ピルには、100%の避妊ができると言うメリットの他、月経に対する苦痛や悩みを改善させるメリットがあると言えるのです。
低用量ピルのデメリットとは?
もちろん、医薬品と言う事で、低用量ピルにも副作用と言ったデメリットが存在します。副作用の中でも特に多いと言われているのが、使用後、1か月~2か月あたりは、腹痛や頭痛、吐き気や不正出血などの症状が出ると言われています。この場合、低用量ピルのデメリットと言っても、低用量ピルを飲み続ける事で、多くの場合、治まっていく症状になっています。その為、さほどひどくない場合は、少しの我慢と思い飲み続ける事が大切です。
このようなデメリットよりも、もっと恐ろしいと言われているデメリットが乳がんへの影響です。以前は、低用量ピルを飲み続ける事で、乳がんへのリスクが高まると言われている時期もありましたが、最近では、そんな事例もなく、デメリットと言うほどではないかと思います。
高用量ピルのメリットとは?
高用量ピルとは、エストロゲンの成分量が50μgを超えているものを指します。その為、基本的には、低用量ピルなどで緩和ができなかった場合のみ、エストロゲンの量を増やす事で、効果をアップさせるので使用する事が多くなっています。
その為、高用量ピルのメリットと言えば、エストロゲンの摂取量を増やし、より効果を高める事ができると言った点になります。
高用量ピルのデメリットとは?
高用量ピルのデメリットと言えば、やはり副作用になってきます。副作用と言っても腹痛や頭痛、吐き気や下痢、体重の増加などになっており、何か重い病気になると言った事はありません。しかし、高用量ピルの場合、濃度が高い分、副作用が出やすいとも言われ、それによって、苦しめられると言ったデメリットも十分に考えられます。
低用量ピルと高用量ピルを比較した場合
同じピルでも、この低用量ピルと高用量ピルでは、エストロゲンの量が大きく違ってきます。エストロゲンの量で比較した場合は、低用量ピルが50μg未満となっており、30~40μgが主な量になっています。一方、高用量ピルの場合は、エストロゲンの量は50μg以上となり、非常に多い量のエストロゲンが含まれているものになります。このように量で比較しただけでも、両者には大きな違いがあると言え、その結果効果で比較した場合も、大きな違いがある事になります。
一般的には、低用量ピルで効果を得る事ができなかった場合、高用量ピルを使用すると言った順が多くなっており、両者のエストロゲンの量を比較すればわかるように体にあった方を使用することになります。
まとめ
低用量ピルと高用量ピルのメリット・デメリットで比較した場合、どちらも、エストロゲンが含まれており、その結果、避妊効果の他、月経に対するあらゆる悩みを解消してくれると言う事がわかったかと思います。
そして、この両者を比較した際、そのエストロゲンが含まれている量に大きな違いがあり、結果、高用量ピルの方が、より高い効果を得る事ができると言う事が言えるのです。ただし、その分副作用で比較した場合は、どうしても高用量ピルの方が強い副作用が出ます。そのため、十分に比較し検討していく事が大切です。その上で分からない事は、婦人科などの医師に相談し、正しい処方の上、使用する事をお勧めします。