予想外の妊娠を防ぐために、低用量ピルを飲んでいる女性は少なくありません。避妊は大人の責任なので、とても重要なことです。ところで、低用量ピルは避妊の他にも、体へのメリットがあるこをご存知でしょうか。
近頃は、避妊ではなく他の症状を抑えるために、服用したいと考えている人が増えています。この事について調べてみると意外な効果が発見できたので、今回は低用量ピルの避妊以外の6つの魅力についてご紹介します。
大人ニキビが治る
ニキビ肌で悩んでいる女性が、低用量ピルを使って改善したという例はたくさんあります。特に治療するのが厄介な大人ニキビは、治そうと思ってもなかなか効果がでなくて困りますよね。低用量ピルは皮膚科ではなく婦人科で処方されるものですが、ニキビで悩んでいるなら、医師に相談してみると良いです。
改善できる理由は、ニキビの原因である男性ホルモン過多と、ホルモンバランスの乱れが、低用量ピルによって安定するからです。思わぬ美肌効果に驚かされますが、実際にニキビを改善できた女性は、リピートして飲用するケースも多く、人気が高まる理由のひとつです。
バストサイズがアップする
女性なら誰でも自分のバストサイズが気になると思います。様々なサプリメントでサイズアップしようと試みている人も多いでしょう。低用量ピルは、バストサイズをアップさせるために必要な、女性ホルモンを増加させます。飲み始めてからワンサイズ大きくなったという意見もあるので、貧乳に悩んでいる女性が興味をもつのも珍しくありません。
ピルのおかげでホルモンバランスが良くなり、気づいたら自然にバストが大きくなっていたという報告もあります。肌トラブルを改善して美肌に導く効果と、バストアップまで叶えてくれるのは、ピルによる女性ホルモン増加の賜物です。
生理痛が緩和する
低用量ピルの効果で、最も人気が高く定評があるのは、生理痛の痛みが弱くなることです。効果を実感した人が、避妊目的ではなく、生理痛を和らげるために処方して欲しいと、婦人科を受診するケースも多くなっています。
ツラい生理痛を鎮痛剤で紛らわせている人も多いですが、実は思わぬ病気の前触れということもあるので注意してください。さらに生理痛だけでなく、生理の周期を安定させ、出血量も減らすことが可能ですから、生理前のイライラや体調不良を抑える効果があります。
子宮の病気を予防・改善する
生理周期に乱れがあったり、毎月のように重い生理痛で悩んでいるなら、子宮の病気の予兆かもしれません。ハッキリと断言できませんが、生理前や生理中の不快な症状に加えて、腰痛や性交痛などを感じたら、すぐに婦人科を受診してください。子宮内膜症や子宮がんの恐れもあり、早めに発見したほうがスムーズに治療ができます。
低用量ピルを飲むと、これらの子宮に関連する病気を予防できるほか、進行を遅らせたり改善することも可能なのです。ただし、常日頃から飲用してこそ効果があるので、婦人科の医師とよく相談してから処方してもらいましょう。
更年期症状を抑える
女性は閉経が近づくと、ホルモンバランスが不安定になり、更年期症状がでてきます。ホットフラッシュ、イライラ、不眠、過度な疲労感などが主な症状です。低用量ピルは、これらの症状を抑える役割を担うこともあり、更年期を迎えた女性が処方を依頼することもよくあります。
この世代では避妊目的ではなく、明らかに更年期症状を緩和したいために訪れるので、医師も理解を深めています。色々なサプリメントを試しても治まらなければ、ピルを処方してもうのも有効な方法です。
食欲が増進されて活動的になる
その他にも、食欲が増すという働きがあるのです。ひと昔前には、低用量ピルを飲んでいると太りやすくなると噂になりました。避妊したくても太りたくないからといって、ピルを避ける女性も少なくありません。確かにピルの作用によって、食欲が増すのは確かです。この場合の食欲とは体調が良くなったから、自然に食事が美味しく感じるということです。
あくまでも健康的な体になった結果であり、ピルの成分で太るということではありません。過激なダイエットをしてリバウンドするほうが、よほど体にダメージを与えます。ストレスや環境の変化などで食欲が低下していると、体の調子も悪くなります。そのような理由から、ピルを飲用して健康的な体質に改善したいと願う人も多いです。
まとめ
低用量ピルを飲んでいると、これだけ多くのメリットがあることを理解していただけたでしょうか。もちろん全てのケースが当てはまるとは限りませんし、効果については個人差があります。しかし避妊だけを考えて飲んでいたのに、思わぬ嬉しいメリットがあることを知ると、薬や病気に関しての知識も広がります。
症状によって処方するかどうかは医師の判断によりますので、詳しい説明を聞いて、質問があれば相談してみましょう。女性ならではの病気や不快な症状、体に関する悩みを解決する効果が期待できるので、今後も注目されていくことでしょう。